りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「いないですね」
「どーせ、キミの事だからさぁ。長続きしないんでしょ?」
「……」
「図星!図星だ!あはは、やっぱりー!!」
言い返せない様子を見て笑いとばせば、
「失礼ですよ」
コウくんはムッと口をヘの字にさせる。
そういえば、この子の恋愛話を聞くのはじめてだな。なんて思いながら、程好くまわってきたアルコールで抑制がきかなくなってくる。
これは私の悪い癖──。
「なんでだろうねぇー。何でかなぁー?」
「……なんででしょうね」
「本当に私の事好きなの?とか言われちゃうんでしょー」
ケラケラと笑いながら、胸元に当てていた指先を顎の位置まで上げる。
「……」
「相手を不安にさせる顔してるっていうか」
「……」
「愛情表現が足りないっていうかぁー」
大きく頷きながらそう口にしたところで、
「……ぎゃっ」
右の手首をグイッと持ちあげられた。