りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「いやー、急にお邪魔してごめんね」

「いえ、大丈夫ですよ」


アパートのインターフォンを押したのはミサキ先輩だった。

本当はこんなボサボサな格好見られたくないけど、今は先輩が来てくれて助かったかも。ちょっとだけ酔いさめたし。

なんて隣にチラリと目を向ければ、コウくんはしれっと缶ビールに口をつけている。



「でも良かったぁ!最中じゃなくて!!」

「し、しません!!」

「ごめんね、これからイチャイチャする予定だったよね?」

「いえ!全く予定はありません!!」


全力で否定すれば、先輩は「付き合ってんだから今更別にいーじゃん」と豪快な笑い声をあげる。
隣のコウくんも右手を口に当てて、プッと吹き出した。


もー、人事だと思って。

でも、この子がこんな風に笑うの珍しいな。



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