りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
まずい。
その手の経緯について全然考えてなかった!
なんて慌てたところで、
「あー、そのまんま説明しましたよ」
コウくんが平然とそう口にするから助かった。
「そ、そうそう」
「ふーん」
当たり障りの無い答えに、先輩も疑いもなく信じた様にみえた。
「後、スマホ見せました」
なのに、余計な言葉が続けられる。
「ケ、ケーコちゃんそこまでしたの?」
「えっ、違、いや……はい」
いつもみたく、静かに黙って頷いてればいいものの。
目を丸くして驚く先輩に対して、私は頭が真っ白になって肯定の返事しか出てこない。
「そういうタイプだったんだねー」
ミサキ先輩が意外だねと私に目を向けた。
人の電話を見るとか、そういうのした事はいっさい無い。もちろん、ヨウスケのだって無いのに。
もー、コウくんの馬鹿。
ギロリと睨み付けても、コウくんは飄々とした顔で私が作ったオツマミを食べいるだけ。