りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



ベッド上に座り込む笹沼は俯いていて、どんな表情をしているかは見えない。



「はぁ?」


眉間に皺を寄せたリクがはじめて笹沼へ視線を向ける。



「リクは帰ればいーじゃない!!」

「帰れる訳ねーだろ」

「何でよ」


顔をあげた笹沼が唇をグッと噛み締めていて、泣くのを我慢しているのだと分かった。



「……ッ」

「リクの意気地無し!見栄っ張り!」

「……な、」

「お前は思春期かっつーの!?」


2人の言い争いの終盤で、笹沼の叫び声が室内に響き渡る。


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