りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「え?」

「いるのは知ってたけど、すっごい年下らしーじゃん!」

「えっ、あぁ……うん」

「ケーコちゃんそういうの教えてくれなかったでしょ」


かなちゃんに、というか"彼氏"の話は具体的にしていなかった。
仕事上、気まずくなるのも嫌だったし、恥ずかしいという気持ちもあったし。



「あはは、年下過ぎるかなーって」


でも、これは本当の"彼氏"の話ではなくて、嘘の"彼氏"の話。



「ミサキ先輩が言ってたけど、7つ下だって?」

「実は……。だから去年まで犯罪レベルだったから言えなくてさー」


誤魔化せ。
ここで誤魔化せば、通り抜けられるかもしれないなんて――。







「ケーコちゃん、ごめん」

「……ん?」

「私、知ってたの」

「何が?」






「ケーコちゃんとヨウちゃんが付き合ってたこと」


心臓が止まるかと思った。


< 169 / 317 >

この作品をシェア

pagetop