りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生




「そ、それでね。水族館のチケットの事、ヨウちゃんに問い詰めたら、帰ってこなくなっちゃって」

「……え?」

「ねぇ、全然連絡無いの?」

「……」

「ねぇ、何も知らない?」

「……」

「ねぇ、お願い。ヨウちゃんを返して」





「……かなちゃん。パスタ、冷めちゃうよ。食べよっか」


かなちゃんの絞り出された小さな声に対して、淡々とそう口にした。


私はどんな顔をしていたのだろうか。

笑いも、怒りも、泣きもせず。途中で店員さんが運んできてくれた料理を前に、スプーンとフォークを手に取った。


< 174 / 317 >

この作品をシェア

pagetop