りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「アレ乗ろうよ。すいてるし」
「お、いいねー」
サトシさん達が回転式のアトラクションに足を向ければ、
「コウくんも行こ!」
そう言って、ケーコさんが俺の腕に手を回して引っ張る様に歩き出した。
「……はい」
今日のケーコさんは妙に子供の様にはしゃいでいて、この絡みに何の意味もない行動なのだろうけど。
ただ、彼女が楽しそうにしてくれるだけで。
ただ、それだけで、良かった筈だった――。
「あはは!そんなに恐かった?」
「……怖かったんじゃなくて回るのが」
「何か飲み物、買ってこようか。待っててー」
「……」
でも、げっそりとする俺の隣で、そんなに笑うことないと思う。