りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
……気持ち悪い。
ベンチの背もたれに寄り掛かって、ケーコさんの背中を見送って。
新鮮な空気を吸いながら大きく深呼吸をして、目を閉じて俯いた。
回転式のアトラクションを続けて乗って、真下に落ちて、極めつけにティーカップではフル回転。
今、タバコ吸ったら余計に頭が痛くなりそうだな。
「ケーコちゃんとコウくんが、ちゃんと付き合ってて良かった」
いつの間にか、隣にはミサキさんが腰掛けていた。
「あ、気分どう?大丈夫?」
無言で手を振る俺に対して、
「まぁ、最初はどんな奴かと思ったけどさ」
ミサキさんは笑いながら言葉を続けていく。
「浮気癖があるとか言うし、私に紹介出来ない奴なのかって」
確かに、病室ではじめて顔を合わせた時。俺の態度はあやしかったと思う。
嘘なのだから、それは仕方のない事だけど。
「仲良さ気だし。安心したよ」
やけにしんみりと、ミサキさんが口にするから。少しだけ違和感を覚える。