りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「ありがとうございます。少しスッキリしました」
無理矢理連れまわされたのは俺の方なのに、と思いながらもお礼を口にする。
ミサキさんとサトシさんがお化け屋敷に向かえば、必然的にケーコさんと2人きりとなった。
日が落ちて辺りは薄暗くなり始める中。
園内のアトラクションや建物のライトが点灯されて、まだ帰りたくないなんて小さな子供の声が聞こえてきた。
いつもなら、乗り物に酔った事を笑い飛ばすだろうに。隣に座る彼女が、静かで反応が無いのに疑問に思う。
先に口を開いたのはケーコさんで、
「ねぇ、あの2人結婚しちゃうのかなー?」
彼女は俯いたままそう言った。
「……はぁ」
「やっぱり、先輩は北海道行っちゃうよね」
「……そ、うですね」