りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
そこには、クスクスと笑う女の子が1人。
「はいはい、おやすみ」
続いて、いつもの溜め息混じりのコウくんの声が耳に入る。
女の子がコウくんの肩をポンと叩いて、親しげに話す2人の姿が見えるから。
私は音を立てないように、咄嗟に階段の柱の影にしゃがみ込んでいた。
どうして隠れたのか分からない。
あの子の部屋から出てきたのは、小柄で可愛らしい女の子。
なんだ。コウくん、いい感じの子いたんじゃない。
さっきまであんなに軽かった筈の身体が、まるで鉛の様に重たくなって、動く事が出来ない。
私は何を勘違いしていたのだろう――。