りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
キスの距離
「あった、あった!良かったー!」
部屋に響くのは、笹沼の明るくてやけに高いトーンの声。
深夜のバイト後で心底眠たい俺にとっては、頭の痛いもの。
「ほら、絶対この部屋だと思ったんだ」
なんて口にする笹沼は、シルバーの星の形をしたピアスを手にしている。
「どこに?」
「ここ、ベッドの上」
結構目立つ所にあったのに、全然気付かなかった。
そう。バイト終わる時間に、探し物があると笹沼がコンビニにやって来たのだ。
そのまま一緒に帰って来たのだけど。
「ベッドにピアスなんて、あのお姉さんに見られちゃったら大変だったね!」
「……別に」
彼女が女物のピアスを見たとして、妬く事はないだろう。