りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「それにしても、コウくんの部屋シンプルだよね!」
「片付けんのが面倒だし」
「確かに綺麗だよね!」
「もう時間遅いから、そろそろ……」
人の部屋を観察するように見渡す笹沼に、帰るよう促すも。
「1杯飲んどく?」
なんて、言葉を遮られてしまう。
「いや、無理」
「えー、冷たい!クラスメートなのにいぃ!」
「無理なものは無理」
「コウくんのケチ!」
「ヤダよ。変に思われたくないし」
「えー、冷たーい!ショックー!」
楽しそうにケラケラと笑っている笹沼を見れば、今日1日の疲れが一気に体に押し寄せてきた。
「もー、溜め息つかないの!」
「……」
「幸せ逃げてくよ?」
なんて、笹沼がニッコリと口元を緩める。
確かに。笹沼が無理して笑う場面は見たことあるけど、溜め息をつくところは想像出来ないな。