りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「にしても、ヤバい位あっちー」
「教室戻るか」
なんて、ジュンジュンに続いてタカヤも腰を上げる。
炎天下の空の下、ベランダにしゃがみ込んでいた俺等は次々と立ち上がった。
と同時に、太陽がジリジリと頭を照りつけて目眩をおこしこりそうになる。
「そういや、コウの実習先ヤバいらしいよ?」
「……何が?」
教室のドアをあけながら、リクが思い出した様に口を開き言葉を続けていく。
「ケースいっぱい持たされるとか」
「マジか」
「評価、不可にされるとか」
「はぁ、嘘だろ」
「……て、アイツが先輩から聞いたって言ってた」
リクは笹沼の事を俺等の前では"アイツ"と呼ぶ。
「で、もう済んだの?」
そうリクの耳元で小さく口を緩めれば、
「ばっか、そんなん……」
面白い位に顔色を変えるから、きっとまだなのだろう。
俺等のやり取りに、タカヤ達が不思議そうに目を向けるけど、当分リクをこのネタでからかえそうだ。