りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
駅付近になれば人通りも増えて、賑やかな声が耳に入る。
わスーツを着たサラリーマンがホームに入って行くから、もう6時は過ぎているのだろう。
「笹沼、あっちだっけ?」
「うん。コピー、リクに渡しておくね!」
「よろしく……ぁ、」
笹沼に手をあげようとしたところで、
「え?何、どうしたの?」
まさか彼女とすれ違うなんて。
「ケ、ケーコさん!!」
普段では考えられない程、大きな声が出た。
一瞬、目が合った筈なのに。明らかに反らされたのが分かったから。
「ちょっ、何……?」
人混みを掻き分けて、足早に歩むケーコさんの腕を慌てて掴んでいた。