りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
ついこの間まで、彼女の部屋でご飯までご馳走になったというのに。
同じ場所に向かうのに、こんなにも避ける必要があるのか。
「俺、何かしましたか?」
「べ、別に……って、ついてこないで」
やっと彼女に追いついて、並んで走る事となる。
「いや、あの……アパート同じなんだから、無理ですよ」
いつの間にか、俺とケーコさんはアパートの前に着いていて。
そのまま階段を上がる音がいつも以上に響き渡った。
「もー、うるさいなぁ!!」
なんて叫びながら、ケーコさんは自分の鞄から鍵を出し、ガチャガチャとドアを開け始めた。
「いや、ケーコさんがおかしいですから」
「いーから、ほっといてよ!」
彼女が自身の部屋に足を踏み入れようするのを、
「だから、……っ。ほっとけないんですよ」
ドアに手をかけて制止する。
「あー、もうっ!!コウくんさっきの子、お家《うち》に泊めたんでしょ?」