りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「別に何も無いですよ」
「嘘だぁ!仕事中も何かあったのかなーって、思ってたんだよね」
「えっ……」
「事務長に対してやけに冷たかったし」
「……すみません」
「あはは、人間なんだから仕方ないよ!いつも笑顔作ってたら疲れちゃうよね」
「……」
「て、仕事だって言われたら終しまいなんだけどね」
いつも、何も無かった様に平然としていなきゃいけないと思っていたのに。
「やっぱ、コウくん絡みだったんだ?」
先輩が鋭く目を細めて、私を下から覗き込んできた。
「まーた、浮気疑惑とか?」
違う。"浮気"じゃない。
「あはは、浮気する様な感じの子じゃなさそうだけどね」
あの子が女の子と仲良くしても、誰かを泊めて関係を持ったとしても、決して"浮気"になんてならない。
「疑うのって神経使うし、相手もさ信用されてないって不安になるんだよね」
本当に付き合っている訳ではないし、
「でもさ、好きじゃなきゃ疑う事さえしないんだよね」
私には関係の無いことだから――。