りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「ケーコちゃんの愚痴聞いてあげたいんだけど、ごめんねー」
「そんな、いいですよ!」
「今日は式場の下見の予定が入ってて」
ミサキ先輩が申し訳なさそうに両手を合わせるから、慌てて首を横に振った。
「私の方は大丈夫なんで、サトシさんとしっかり見てきて下さいね!」
とは言ったものの。
あー、飲みたかった。これが本心。
まぁ、先輩に本当の事は話せない訳なのだけど。
病院を出ればまだ明るくて、容赦なく夏の陽射しが照りつける。
定時に上がれて嬉しい筈なのに、気分が全く晴れない。
1人で飲もうかな。
アルコールでも買おうかと、近くのコンビニに顔を向ける。
でも、すぐにあの子のアルバイト先だと気が付いて急いで目を反らした。