りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「それに、あの日はリクも一緒だったし」


え?



「あ、前にケーコさんも一緒に飲んで……」


あれ、いつだっけ?あの時かな。



「この間?あー、忘れ物?」


なんて、コウくんが息をゆっくり吸いながら、思い出すように口を開く。



「笹沼はリクの彼女だし、って何でそんな機嫌悪く」


先輩には私の彼氏だって平然と嘘をついていたけれど、今この子が嘘をついている様に見えない。



――好きじゃなきゃ疑う事さえしない



帰り際のミサキ先輩の言葉が頭を過って、自身の顔が一気に赤くなるのが分かった。



私、この子の事を好きなのかもしれない。



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