りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「……っ、ケーコさん」


掠れるような甘い声が、何度も私の名前を口にする。


普段の性格から考えられない位に優しく頭を撫でられて、キスが嵐みたいに落ちてきた。



「コ、コウく……。んっ」


もう、どうしていいか分からなくて泣きそうになった。


熱い舌を絡ませる深いものだけど、決して強引なキスじゃない。



「っ……、あ」


耳を軽く噛まれてから首筋に舌を這うから、身体の真ん中が熱くなっていった。
でも、まだこの気持ちについていけなくて頭の中が混乱していく。



顔を上げれば、頬は赤く染まり瞳に潤いを持つ男の子の顔が視界に入る。

この子の、はじめて見る顔に戸惑いを隠せなくて、視線を足元へ落とした。



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