りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
骨ばった大きな手が私の腰を支えて、反対の手で頬を撫でる。
思わず目を閉じたのに、その瞼に唇を当てられたのが分かった。
この子の腕の中が、こんなに心地の良いものだなんて知らない。
私だけじゃなくて、コウくんの心臓の音も早く動いているのが聞こえてくる。
部屋の中は蒸し暑くて、早くシャワーを浴びて着替えたい筈なのに。
まだ、ずっとこうしていたいなんて。
「ケーコさん、あの、俺……」
耳に入る声のトーンが心地良い。
「俺、ケーコさんの事」
熱を帯びる、この子の瞳に吸い込まれそうになったその時――。
"ピーンポーン"と、チャイムの音が部屋に鳴り響いた。