りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「本当は、俺。ケーコが好きだった」
「……え?」
「ケーコが好きだったんだ」
「い、今更そんな事、言われても」
「やり直したい」
「え、でも……」
彼女の声に戸惑いが生じるのが分かった。
ここで、少女漫画みたいやドラマの主人公みたいに「彼女を悲しませるからさ俺が許さないぞ!!」的な事を言えばいいのか。
この狭い湿った個室では息をするのも苦しくて、身体も凍り付いたように動く事ができない。
俺は、ただの隣人だから。
運良く勢いで1回ヤれて、彼氏のフリをしてる、便利な隣の学生なだけ。
「もしあの時。私が頼んだら、赤ちゃん下ろさせたの?」
彼女の普段より低いトーンの声が静かに響き渡る。
完全に部外者な俺は息を呑むしか無かったんだ。