りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
それは、きっとあの時、ヨウスケの全てを受け入れてしまったから。
私が彼の結婚を知った上で認めたから、結果的に追い詰めてしまったんだ。
正直、どの面を下げてきたのか、私がどんな思いをしたのか、ぶん殴ってやりたい。
なのに、顔を見ただけでこんなに心が痛くて、胸がぐッと締め付けられるなんて。
目の前にヨウスケがいて、私が手を伸ばせば簡単に届く距離。
かなちゃんも少し誤解してるみたいだし、まだ隠せるかもしれない。
頭がグラグラする。
だって、欲しい物が目の前にあれば、誰だって手を伸ばすでしょ。
ずっと私だけのものにしたかったのなら尚更――。