りんじん彼ジョ。～隣のお姉さんに襲われました～大人女子×専門学生

この関係に終止符を打つタイミングが、今なんじゃないかってこと。
きっとヨウスケも薄々気付いている。



「かなちゃんと、会って話したの」

「そうか、そうだよな」
「あ、でも私彼氏いる事になってて！上手く誤魔化せたかも……しれない」


いつから意地になっていたか分からないけど。

この関係が始まった頃は、嘘でも、夢でも何でも良かった。



「本当は……付き合ってる人なんていないんだけど」

「おいおい、びっくりさせるなよー」


なんて、ヨウスケが薄い唇を緩ませて笑みをこぼす。

私の頭をガシガシと乱暴に撫でる大きな手。髪の毛は乱れるけど、この仕草が好きだった。


でも、それはもう過去のものだから。






「本当は、俺、ケーコが好きだったんだ」


「……え？」