りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「ケーコが好きだったんだ」
「い、今更そんな事、言われても」
「やり直したい」
「え、でも……」
ヨウスケが身を前に乗り出して、テーブル越しに両腕を捕まれて。
真っ直ぐと視線を向けられる。
困惑と疲労の見える瞳は曇りがかったもの。
滑稽でも情けなくても、大好きだった彼の大きな手。
「俺が悪いって分かってるあの時、アイツがケーコの事で相談があるって言うから」
「……」
「誘われたんだ、だから」
「……」
「俺、お酒飲んでて、ケーコ、ごめん」
すがる様に声を絞り出すヨウスケは別人のようだった。