りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



ヨウスケがふらふらと立ち上がり、玄関の扉が閉じられたのがぼんやり視界に入る。

別れ話ってこんな感じだっけ。
怒鳴り散らされたり、泣かれたり、電話やスマホの画面で終わらないだけマシなのだろうか。



半ば放心状態の私の耳に、外から車のエンジンの音が聞こえてきた。




あ、これで終わったんだ。


いつも、ヨウスケの車が見えなくなるまで見送っていたけど。

今日は立ち上がる事さえ出来ず、部屋に残されたのは私1人――





「あれで終わりでいいんですか?」


じゃない事に気がついた。



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