りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



待合室にいる患者さんチラリと私達を見るから、慌てて声を小さくして顔をパソコンへ向けた。



「ほ、ほんとやめて下さいよ」

「あははは、バレたちゃった?」


披露宴の職場の席といったら、ケーコさんの同僚や事務長までもが同じテーブルを囲むであろう。
危ない、危ない。
先輩のペースに乗せられて、このまま上手く返事してしまうところだった



「もー、無理ですよ。勘弁して下さいよ……」

「いやー、サトシが呼びたいって言ってるからさぁ」

「だからって」

「友達の席ならいいかな」

「いやー、無理ですよ」

「そうだよね、コウ君のあの性格で知り合いいないのキツイいよね」


コウ君じゃなくても、知らない人に囲まれる席だけは勘弁してあげたい。



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