りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「ケーコちゃん、今日飲み行ける?」
「今日はちょっと」
「そっか、残念ー。約束?」
「すみません、そんなとこです!」
受付時間ギリギリで患者さんが入ってくるものだから、仕事が終わるのが定時より遅くなってしまった。
急いで着替えて、足早に職場を後にする。
先週、ミサキ先輩と飲みに行けなかったから、先輩に付き合いたいのは山々だったけど。
今日はあの子を優先させたい気分なのだ。
少し遠回りだけど、コウくのバイト先のコンビニのある駅前通りに足を運んだ。
外からチラリとレジに目を向けると、あの子の姿は無いから。
今日はバイトじゃない、もう家に帰ってる筈。
なんて、"私はストーカーか"と1人で突っ込みたくなる。
なのに、今日もコウくんと顔を合わせる事が出来なかった――。