りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
学校の事、親へ報告しなくてはならない事、考えれば考える程、大きな溜め息が漏れる。
重い足取りで外の喫煙所へと向かう。あの人はこの時間、だいたいあそこにいるのだから。
「おー。兄ちゃん、どうだった?」
やっぱりいた。
馴染みのブリックジュースを口に加え、穏やかに目を細める。
「……あ、不合格でした」
「あー、先生も厳しいねぇ」
「いえ、僕が相手を知ろうとする努力が足りなかったので」
「それ俺に言っちゃうんだ?」
豪快に笑うこの人の隣に座れば、
「兄ちゃん、タバコ吸う?1本頂戴」
なんて言葉が続けられるから。最後までこの調子なのだと呆れて苦笑いがもれた。