りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「キミでもヘコむ事あるんだね」
「人を何だと思ってるんですか」
「いや、だって。コウくんだし」
「……失礼ですね」
「人生何が起きても平然としてると思ってた」
なんて台詞と共に、彼女の手がふんわりと頭に乗せられた。
その手はまるで小さな子供を可愛がるかのように、何度も頭を撫で下ろす。
すぐ隣の彼女からはメンソール混じる甘い香りが鼻を霞めた。
「あの、ありがとうございました」
「何が?」
「ご飯、嬉しかったです」
「あぁ、うん……て、え?ちょっと、」
そのまま、彼女の肩に頭を乗せて寄りかかる。
鼻を啜り、ゆっくりと息を吸って吐き出せば、自分にとって彼女が驚くほど大きな存在なのだと実感させられるんだ。