りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「それって男の人ですか?」
コウくんが唇を尖らせてそう発言するものだから驚いた。
「……そうだけど」
これは、まさかのヤキモチなのだろうか。
人に関心の無さそうなこの子が?
男の人って、自分と同性の話に敏感なのかな。
なんだかおかしくなって、ふふっと口元を緩ませると、テーブル越しに座るコウくんが急に立ち上がる。
「ちょっ、コウくん急にど、どうしたの?」
ドシドシと歩いて、私のすぐ横に腰を下ろした。
突然、手を伸ばせばすぐ届く距離になるから緊張が走って。すぐ隣のこの子の拗ねたような瞳に胸がドキリとする。
「妬けるの?」
「……悪いですか?」
なんて、ムッとするこの子が愛おしく感じて思わず口元が緩んだ。