りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



あぶない、あぶない。
女子あるまじき行為、飲んでたビールを吐き出しそうになった。

コウくんには彼氏のフリをして貰ってた。
だからミサキ先輩にとって、私とコウくんは何年も前から恋人同士という事になっているのだ。



「あはは、ちょっと重いですかね」

「いーと思うよー!新鮮で!」


先輩ごめんなさい。本当の事を言えない自分に胸がチクリと痛む。

あの事は、かなちゃんにも先輩にも――。
もう誰にも話さないと心に蓋をしたのだから。



「コウくんが少し落ち着いたらさ、また4人で遊びにでも行こうよー」

「はい!」

「あ、お邪魔かなぁ?」

「いえいえ、そんな事ないです!是非ご一緒に!」


あの子がまだ学生で、学校とバイトを掛け持ちして時間が無いという事は理解しているつもりだ。


ただ、もう少し一緒にいたいだけなのに。



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