りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



後ろから聞こえた台詞は、振り返らなくても誰のものか分かった。

アパートの階段の下で声をかけられた相手は、紛れもなく会いたかった人なのに。



「キミこそ!こんなとこでなぁにやってるのよ!」

「……帰るとこですが」

「学生が、こんな時間まで歩きまわるなんてぇ!」

「……はぁ。バイトだったので」

「バイトだぁ!?」

「ケーコさん、近所迷惑ですから」


私の口は閉じる事を知らない。



「大丈夫ですか?」

「大丈夫に決まってるじゃない!」


「……酔っ払い」

「なにおぅっ!」


私の足元は完全にふらついていて、コウくんの肩に無理矢理手を回されて歩き出す。



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