りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
なんとか階段を上がりきって、2人で倒れ込むように通路に膝をついた。
「いったぁ」
でもおかげで少し酔いがさめたような気がする。
「ちょっとは優しくしなさいよ」
「はぁ」
「キミはさぁ、私のこと面倒くさい女だって思ってるでしょー!」
「まぁ、思ってますけど」
なんて口にするコウくんが、穏やかに口元を緩めるから。
あれ、この子ってこんな優しく笑うんだっけ――?
そうだ。時々、見せてくれる私だけの笑った顔。
思わず触れてみたくなって手を伸ばせば、一瞬この子の目が見開いたのが分かった。
「スベスベしてる」
どんなに高い化粧品を使って毎日お手入れしても、くやしい事に肌年齢にはかなわない。
ふと、顔を下に向ければコンビニの小さな白い袋が目に入った。