りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生




「なんか作ろっか?」


ケーコさんはそう言って、俺ん家の冷蔵庫を勝手に開ける。



「さっすが、お姉さーん!!」

「お願いしまーす!!」


すぐ目の前のリビングからは、リク達のやたらテンションの高い声が飛んできた。

男4人の飲み会の中、突然 華が咲いたから仕方ないんだろうけど。
なんだか腑に落ちなくて、頭ん中にモヤモヤが溜まっていく。




「ケーコさん、あの……大丈夫ですか?」

「いーよ、いーよ。私も飲みたりなかったし」


やっぱり、飲みに行ってたのか?
男、だったのだろうか。



「ね、フライパンどこにあるの?」

「この下の引き出しに……」

「コウくん、お皿出してー」

「あ、はい」

「これ持ってってー」


てっきり怒っていると思っていたのに。
冷凍してあった挽き肉を野菜に挟んで、いとも簡単に焼いていくケーコさんの姿が目に入る。

限りなく態度は普通で、馴れ馴れしくて、彼女の行動の意味が全く理解できない。



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