りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
踏み込むタイミングが遅くなったのは、思考が停止してたから。
「な、にやってんだよ……!」
ドアを開けた時には、ケーコさんの右手がリクの頬に触れていた。
「邪魔すんなよ」
とリクが唇を尖らせて、ケーコさんあからさまな溜め息を吐く。
「俺の部屋でそういう事すんなら出てけよ!」
「何だよ、感じわりーなぁ」
「コウくん、怖ーい!」
「ケーコさんかぁ、なんなわけ?誰でもいーわけ?」
「酔っ払いのノリだよ、ですよね?」
「ねー!」
「誰とでもキスすんのかよ!!」
「コウ、落ち着けって、な?」
リクが俺の肩にポンと手を置いて、なだめようとするのは分かったけど。
「浮気されたとか言ってっけど、自分のせいなんじゃねーの?」
アパートのただの隣のお姉さんが浮気されていようが、そんなのどうでもいいと思ったる筈なのに。
自分で感情がコントロール出来ない。頭が、心がぐらぐらと不安定になっていく。