りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「ね、ケーコちゃん!赤ちゃん欲しくなった?」


病院から駅へ向かう帰り道。隣をあるくミサキ先輩が私にと目を向けた。



「えッ!!いや、可愛いけど、まだですよー」

「ふーん、凄いマジマジと見てたからさぁ」


そう言って"なんだー"なんて唇を尖らせる。



「せ、先輩はどうなんですか?」

「えー可愛いじゃん、欲しいよー!」

「先輩に休まれたら困るんですけどッ!!」

「あはは、予定は無いけどねー」


駅が近くなる度に人通りが増えてきて、騒がしい声が聞こえてきた。先輩の笑い声もその賑わいに混じって消える。



「先輩には男の子が似合いそうですね」


なんて苦笑いが漏れれば、



「ケーコちゃんは女の子が似合うよ!」


先輩がニヒヒと歯を見せて笑顔を向けるから胸が痛んだ。

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