りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「すみません、お待たせしました!」
「あ、私も今来たとこだから」
今日も仕事だったミサキ先輩と駅のホームで待ち合わせ。
「本当ですかー?」
「ごめんね、急で。皆からお祝い集めてたの揃ったか行こうと思いたってさー」
「いえ。私も行きたいって思ってたから嬉しいです!!」
駅前の大通りには仕事帰りのサラリーマンや制服姿のままの学生がいっぱいで。その波にのまれながら私達は並んで歩き出した。
「かなちゃん元気かな?入院しちゃってからずっと会ってないもんねー」
「そうですね。暇ーとかは呟いてましたけどね!」
なんて自分のやけに明るい声が別人みたい。
「女の子じゃ、旦那もメロメロだろうねー」
「あはは、そうですよね!」
何も知らない先輩に、何も言えない私がいて。
痛い、痛い。"かなちゃん"に会う前に、もう家に帰りたくなっていた。