りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「可愛いね!抱っこしていーい?」
ミサキ先輩が目を輝かせながらそう口にした。
ソファや鏡台まである、病室とは思えない位の豪華な部屋。
その真ん中に置かれる、ベビーラックの中には小さな産まれたての赤ん坊がうっすらと目を開けている。
「いーですよぉ!」
なんて幸せ絶頂の声を出すのは、同僚で産休中の かなちゃんだ。
「うわ、怖ッ!!」
ミサキ先輩の腕の中には、ぐにゃぐにゃで もちろん首も座っていない赤ん坊がいる。
「ケーコちゃんも抱っこする」
「ぅえッ!私??」
先輩の言葉に変な声が上がれば、ベッドの上に腰かける かなちゃんがクスクスと笑いながら口を開いた。
「予行練習だよー!」
「いやいや、怖いし」
「ほら、ケーコちゃんの番!!」
「凄い軽いでしょ?」
「うわッ。か、かなちゃん!!これ、どーすればいいのー??」
なんて私が赤ちゃんを手に慌てれば、病室内に2人の笑い声が上がった。