りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「旦那さんも喜んでるでしょ?」
「はい、立ち会って貰ったんですけど。ありがとうって泣かれちゃいました!」
「へー、立ち会いだったんだぁ。旦那さん、やるねー!」
「たまたま仕事切り上げられて……」
なんて、先輩と かなちゃんのやり取りが目の前で繰り広げられる。
かなちゃんはいつもメイクバッチリだったのに、今日は眉毛さえも無い。
ファンデも塗ってないのかな?髪も1つ束ねのボサボサで、変なパジャマ着て全然可愛くない。
なのに、かなちゃんの瞳はキラキラしていて本当に幸せそうに見えた。
私の腕の中にいるのは、抱っこしているか分からない程 軽い赤ん坊。
ピンク色の肌着からのぞくのは、同じ人間とは思えない程の小さな手。
その指先にある"爪"なんて作り物の様に見えた。
腕なんて、自分の腕の半分も無くて簡単に折れちゃいそう。
これ、本当に生きてるの?
間違って落としちゃったらどうなるんだろう──?