りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
はじめて挨拶をした時は、美人だラッキーなんて思ったのに。
「男は何で、浮気をするの!?」
ケーコさんは眉毛をつり上げてから、そのままグイッと缶ビールごと顔を上に向ける。
……今じゃこんな醜態を見る事になるなんて。
「知りませんよ」
"浮気"って……。
時々、ケーコさんの部屋の前で見かけるあの彼氏が浮気者なのだろうか。
「男のくせに知らないの!?」
せっかく綺麗な顔してるのに、こんなに歪ませちゃって勿体無いなぁ。
「俺、浮気した事無いですから」
「……」
「……」
「そうか、」
「……」
「キミが彼氏になればいいのか……」
「…はぁ」
艶のある唇から発せられたのは、信じられない言葉だった。