りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
リクの言葉に慌ててベランダのしきり壁から身を乗り出せば、
「……ッ!?」
俺の視界に入ったのは、頭から血を流すケーコさんが仰向けになっている姿。
「おいっ、コウ!?あぶねーって」
リクの制止の声が聞こえたけど、ベランダの手すりをつたって彼女の部屋のベランダへと降りた。
赤黒い血液がベランダのアスファルトに広がっていくのが暗くても分かる。
「ケ、ケーコさん?ケーコさん!!」
身体を揺らして、何度呼びかけても彼女が動く事は無い。
「コウ!心臓は!?」
「あ、ある」
リクの言葉に慌てて胸に耳を当てれば、心臓音が確認できて少しだけホッと息が漏れた。
「頭 動かすなよ!今、救急車呼ぶからな」
でも、右手にドロリと生温かい液体が触れるから。それが彼女の血液だと理解するのに少し時間がかかった。