りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「てかリクが冷静で意外だった……」
次の授業がせまっているせいか、喫煙所には俺とリクの2人きりだった。
「まぁ。知り合いがさぁ、倒れたり怪我したらパニクるだろ?普通さ」
「……」
黙り込んでタバコを口にすれば、リクの手が俺の頭にポンと置かれる。
「あー、ほら。慣れじゃねぇけどさ」
「……」
「うちさ……、じいちゃんが何回か倒れててさ」
「え?」
「その度にさぁ、頭真っ白になって。子供心にじいちゃん死んじゃうって大泣きだよ」
ははっと笑い声をあげるけど、
「もう、いないけどな」
そう言葉を続けるリクの目が寂しげで、自分を責めている様にも見えた。