りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「コウくんは浮気をしないんでしょ?」
ケーコさんの目は完全に据わっていて、明らかに冷静とはいえない言葉。
なのに、次の瞬間──。
いつの間にか俺のすぐ右隣に腰を下ろしていた彼女に唇を奪われていた。
「ちょっ…、待っ…」
柔らかくて甘い香水の匂いが俺を包み込むから、驚きのあまり心臓が飛び跳ねるかと思った。
「男のくせにぃ」
慌ててケーコさんから身体を引き離したところで、と男をやけに強調絡んでくる。
「いやいや、やめて下さいよ……」
「意気地が無い奴めぇ」
そう言ってケーコさんは、またキスを落とす。
2度目のキスは深いもので、入れられた舌からはアルコールの匂いが充満していた。
その匂いがケーコさんのものか自分のものか分からなくなる位に掻き回されるから、頭がおかしくなりそうになる。
「……ッ」
いつの間にか膝の上にケーコさんが股がる体制になって、ピチャピチャと舌が絡まり合う音が静かな部屋に響き渡っていった。