りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「怒ってないの?」


ケーコさんが気まずそうにチラリと俺に視線を向ける。
彼女は昨日の事をどの程度 記憶しているのだろうか。



「覚えてるんですか?」

「曖昧だけど……きっと、多分、コウくんに凄く八つ当たりしたから」

「いーですよ」

「……ごめんね」

「こっちこそ大人気無く怒鳴ったりして、すみませんでした」

「あーでも、まだまだ子供でしょ?」


なんて、ケーコさんがぷッと口元に右手を当てるから、



「……」


返す言葉も見付からない。



「あっ、ごめん!そういうつもりじゃ」

「どういうつもりなんですか?」

「あはっ、私 弟いるから、そんな感覚でさー。ごめんごめん」


でも、笑い声を上げるケーコさんを見ている方が"らしい"なんて、そう思ってしまうんだ。


< 61 / 317 >

この作品をシェア

pagetop