りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「もうさー、事務長も心配してたからね」
「いやー。ははっ、すみません」
「まぁ、今はそんな忙しい時期じゃないから大丈夫だけど」
「……先輩」
「病欠扱いになるんでしょ?」
「はい、多分」
「なかなかまとまった休み取れないんだから、ゆっくり休みなね?」
「……はい」
ミサキ先輩はこうやって仕事帰りに顔を出して、こうやって私に心配をかけないように気遣ってくれる。
その優しさに、再び自分の幼稚の行動が恥ずかしくなってきた。
「でさ、お見舞きてくれるんでしょ?」
「……え?」
「ケーコちゃんの彼氏!!」
「あー、どうですかね」
先輩は目をギラギラとさせるけど、実は連絡していないのだ。
情けないっていうのも もちろんあるけど、ヨウスケは絶対に来ないから。
来れないから──。
「ケーコちゃんの話聞いててさ、私その彼氏に会って言いたい事があるんだよねー」
「えっ?」
「だって酷いじゃん!私の大切な後輩の付き合ってる他に浮気癖があるとかさ!」
「んーと。来ない、かな?」