りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



スライド式のドアがバタンと音を立ててしまる。
そのドアの前には、売店の袋を手にぶら下げたコウくんが立っていた。



「あんた名前は?」

「……はぁ」


先輩がコウくんをギロリと睨み付ければ、訳の分からないコウくんからは気の抜けた声が漏れる。


先輩、違うんです!
彼は住んでるアパートのただの隣人なんです!!

という台詞を喉に飲み込んで、



「えっと……、原村 航大(こうだい)くんだよね」


なんて口にすれば、コウくんが唖然としたまま目を丸くした。



「年下とは聞いてたけどさ、こんなに?いくつなの?」

「えっと、キミいくつになったんだっけー?」


にっこりと彼に視線を向ければ、明らかに眉間に皺を寄せているから、"合わせて"と口パクで伝える。



「……ハ、ハタチですけど?」


察してくれたのか、コウくんは戸惑いながらも、先輩の押しに引きながらも、自身の口を開いてくれた。



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