りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「ハタチ!?ケーコちゃん!年下過ぎるから!!一体いくつの時から付き合ってんのよ?」

「いたっ、先輩 痛たいです!私、頭縫ってんですよ」

「あはは、ごめん!!」


病室の中には先輩の笑い声だけが響き渡る。
空気がピリッとして、コウくんの方に顔向け出来ない。



「え、で?まだ学生って事?」

「そ、そう。言ってませんでしたよね。すみません、言いにくくて」

「へー、どこの大学?」

「えっと、専門学生なんだよねー!」


えへっ、と自分でも馬鹿みたいに笑顔を作ってコウくんへ目を向ければ、



「…………はい」


コウくんは物凄く面倒臭そうに小さく口を開いた。



「へー!何の?」

「あ、リハビリなんですけど」

「えー、そうなんだ!?じゃぁ、PT(理学療法士)?」

「いえ、OT(作業療法士)の方」


ふむ。確か、昨日 この子のお家で飲んでた時、そんな事言ってたよね。……うろ覚えだけど。



「ハタチって事は、今2年生なの?」

「や、3年生ですけど」


目の前で何の接点も無い筈の、先輩とコウくんの会話が繰り広げられていくから変な感じがする。


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