りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「あー、暇……」
あの後、先輩は用事を思い出したとかですぐに帰ってしまうから、テレビしかない病室に1人残される。
意識を失ったまま救急車で運ばれたのだけど、唯一、スマホと運良く鞄に充電器が入っていたから助かった。
明日には母親が来て、着替えとか持ってきてくれるからな。
なんて、電話した時の事を思い出しながらスマホのメールアプリを開けば。
"今日かなちゃんの──"
ヨウスケ宛の打ち途中の文章が目に入ってギョッとなる。
未送信なのを確認して、ホッと削除ボタンをタップした。
「……なんか、疲れた」
あんなに寝た筈なのに、身体全身がダルくて頭が重い。
検査で疲れたのかな。
目を閉じれば、急激な睡魔に襲われていくのが分かった。