りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



それ以前に、違う相手にだって身体を許している。
どうしよう、そんな自分が汚いモノに思えて吐き気がさしてきた。



"ヨウスケだって"と思う反面、"絶対に知られたくない"という思いが強くあらわれる。



「……ケーコ?」


ヨウスケに変に思われたくない。



「やっぱり、何か変じゃね?」


ヨウスケに疑われたくない。



「ちょっと、疲れちゃったみたい。少し休みたいな」

「あ、あぁ。悪い……」


病み上がりだもんな、なんて言葉を続けて、ヨウスケは私の肩にそっと手を回す。


売店で珈琲を買って、テラス式の野外スペースへと出ると、薄暗い部屋から一気に目の前が明るくなった。どこまでもすんだ青空に、太陽の光にギラギラと照らされるから本当に目眩がしてくる。


< 83 / 317 >

この作品をシェア

pagetop