りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
ベッドの上でタバコを加えるヨウスケが、穏やかに目を細める。
「そんな事ないよ」
衣類を身につけていないままの彼の腰に、手をギュッと回してその胸に顔を埋めた。
「……どうしたんだよ?」
「どうもしないし」
「なんか、今日のケーコ」
「……」
「優しいっていうか、甘えん坊っていうか。素直だよな」
「そんなんじゃ……」
違うの、ヨウスケ。
全然そんなんじゃないんだよ。
本当の事を伝えられない私の罪が、いつもの嫉妬心を押さえてあるだけ。
ヨウスケ、ごめんね。
「家族風呂でもいく?」
「……うん」
「ほら、いつもより素直じゃん!!」
「や、やっぱり行かない!」
「嘘だよ、ほら行こうぜ」
差し伸べられる手に手を重ねれば、ニヤけちゃう位に嬉しい筈なのに。
不思議と、普段より優しく出来る事に胸がグッと痛んだ。